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若葉の緑が目に鮮やかに、青葉をわたる風もさわやかな季節となりました。
世間が注目する中、4月1日に平成に代わる新元号「令和」が発表され、そして、5月1日から令和元年になりました。
令和は、日本最古の歌集「万葉集 梅花の歌三十二首」にある、「初春(しょしゅん)の令(れい)月(げつ)にして 気(き)淑(よ)く風和(かぜやわら)ぎ 梅(うめ)は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披き(ひらき) 蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かおら)す」
(訳:初春の良き月、気は麗らかにして風は穏やかだ。梅は鏡台の前のおしろいのような色に花開き、蘭は腰につける匂い袋のように香っている。)
との文言から引用されたそうです。
そして、この「令和」には、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められています。
およそ30年間の平成の時代には、医療やIT技術などが進歩・発展し、革新的な治療法が確立され、情報収集などが容易にできるようになりました。また、それに伴い、インターネットやSNSなど多様なコミュニケーションツールが発達し、どこにいても世界と繋がる環境になりました。
新たな令和の時代には、更に想像もつかないもっと優れた技術が開発されることだと思います。とても楽しみです。
しかし、時代が変わろうとも、「伝統・文化」「地域の絆」「郷土愛」などは、次の世代に残していかなければなりません。
本市には、飯盛城、三好長慶、平野屋新田会所や、御領水路などの魅力的な歴史的資源をはじめ、地域の絆で練り歩くだんじり、野崎まいりなどの伝統的な文化もたくさんあります。それらの貴重な本市の魅力を市内外に発信し、郷土愛を醸成するとともに、観光資源を活かしたまちづくりを進め、「令和」という文字に込められた「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という想いを大東市は実践していきます。
そして、変化する時代に流されるのではなく、先を見据え、力強い歩みで、更なる飛躍をめざし、各種施策に取り組みますので、今後ともご支援・ご協力をよろしくお願いします。