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長かった梅雨がようやく明けようとしており、最近では気温が30℃を超える日があるなど、いよいよ夏本番を迎えようとしています。今年は、平年よりやや高めと予測されており、厳しい暑さの中、新型コロナウイルス感染症の対策を行っていかなければなりません。
さて、6月21日から7月11日まで続いておりました、まん延防止等重点措置が引き続き8月22日まで延長となりました。4月25日から発出された緊急事態宣言から2か月以上経過しており、1日でも早く規制のない生活に戻るために、再度気を引き締めて、感染防止に努めなければなりません。
現在、大阪府では新規感染者の減少に伴い、重症病床使用率についても、ピーク時と比べると格段に減少してきました。そして、本市におけるワクチン接種につきましても、65歳以上のワクチン接種率は、現時点において1回目が7割を超えており、7月末までに目標としていた、希望される高齢者に対する接種は、概ね実施できるものと見込んでいます。また、7月2日より、64歳以下の方と基礎疾患のある方へ、接種券を順次配布しておりますが、ワクチンの供給が遅れているものの、今後も希望される方が円滑に接種できるよう、全力で取り組んでまいります。
今後、1つ懸念されているのは、変異ウイルスによる感染拡大です。例えば、インドでは感染力が非常に強いデルタ株、そして中南米では、ラムダ株という、感染力の強さに加え、抗体の働きを弱める可能性があるとされているウイルスの感染が増加しています。このラムダ株は、ワクチンが効かないのではないかという懸念もあり、今後の感染状況については、変異ウイルスによって大きく左右されることも考えられ、現時点では予測は難しい状況にあります。今月には、オリンピックの開催が予定されており、多くの外国人の入国と人流の増加が予想される中で、徹底的に感染対策に取り組み、最善を尽くさなければなりません。
市民の皆様におかれましても、まん延防止等重点措置が解除されることを見越して、様々なことを予定されていた方もいらっしゃるかもしれません。しかしどうか油断せず、引き続き感染対策に十分取り組んだ上で、この夏を乗り越えていきましょう。
令和3年7月12日
大東市長 東坂 浩一