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大東市小中一貫教育モデル校区について

4 質の高い教育をみんなに
記事ID:0001523 更新日:2020年11月25日更新 印刷ページ表示

大東市小中一貫教育モデル校区について

大東市小中一貫教育モデル校区についてのQ&Aをご紹介します。
大東市小中一貫教育モデル校区について[PDFファイル/341KB]

大東市がこれまで取り組んできた「小中連携教育」と、モデル校区で実施する「小中一貫教育」は何が違うのですか?

平成27年文部科学省から出された「小中一貫教育等についての実態調査の結果」冊子によると、その定義として、

  • 「小中連携教育」→小・中学校が互いに情報交換や交流を行うことを通じて、小学校教育から中学校教育への円滑な接続をめざす様々な教育
  • 「小中一貫教育」→小中連携教育のうち、小・中学校がめざす子ども像を共有し、9年間を通じた教育課程を編成し、系統的な教育をめざす教育

とあります。

大東市では、数年前より、校区ごとにテーマを決めて教員同士が集まり、合同研修会等で交流を深め、連携教育を進めてきました。また共通のテーマを設定することで同じ方向で取組みを進めてきました。
モデル校区で実施していく「小中一貫教育」は、これまでの連携教育を、「より深化」させ、「大東ならでは」の取組み等、9年間を見通したカリキュラムを作成し、一層の学力向上・豊かな心の育成をめざしていきます。全く新しい取組みを、ゼロから行っていくというものではありません。

なぜ、小中一貫教育が必要なのですか?

小学校高学年から中学校1年生にかけては、児童生徒の発達が著しくなる時期です。いわゆる「中1ギャップ」等により、不登校や学習の定着等の問題が全国的に言われています。学校間の情報共有や交流をこれまで以上に丁寧に行い、小・中学校教員が一体となり、9年間を見据えた連続的・系統的なカリキュラムに基づいて教育を行う必要があります。

小中一貫モデル校区については、唐突に始まるように感じるのですが。

小中一貫教育については、その「モデル校区」として北条中学校区で実施しますが、そのベースとなる小中連携教育は、これまでにも、市内全中学校区で取り組んでいるものです。例えば、教員同士の定期的な交流会や、合同研修会、小学6年生の中学校体験入学等も実施しています。この取組みを深化させたもの、とりわけ「めざす子ども像」や「9年間のカリキュラム」を明確にしたものが小中一貫教育ですので、モデル校区においても唐突感はないものと考えられます。

モデル校区ではどんな「小中一貫教育」を進めていく予定ですか?

基本的には、学校と地域と教育委員会が集まって行う会議の中で、モデル校区にとってよりよい取組みを検討し、実践していきます。
 取組み例としては、

  1. 「めざす子ども像」を校区として作成
  2. 「9年間を系統立てたカリキュラム」を校区として作成
  3. 6年生による中学校登校を実施~アクセスプラン
  4. 小学校高学年での教科担任制の推進

などが挙げられます。(3年間で取組みを充実していきます。)

モデル校区としての取組み状況を市内へ発信する場として、平成31年度には公開研究発表会(平成30年度には中間発表会)の開催も予定しています。  また、これらの取組みの確実な推進のために、小・中学校それぞれに「推進コーディネーター」を1名ずつ配置する予定です。

アクセスプランは、何回くらい中学校へ登校するのですか?

平成29年度4月からすぐに・・、とはいきません。例えば、学期に1回、月に2回・・・と実施していく中で回数を増やしていくこととなります。また、午前中のみ中学校で学習をして、午後は小学校で学習を行うこともあります。反対に午後から中学校で学習をしてそのまま部活動へ参加するということもあります。 
 今後、行事の在り方等の検討も重ねる中で、小・中学校合同の取組みをアクセスプランに位置づけていく週もあります。

教科担任制は、高学年全教科で実施するのですか?

小学校5年生から、現在の中学校のようなすべての教科で教科担任制を実施するわけではありません。5・6年生の教室にはこれまで同様に学級担任がいます。これまでにも小学校高学年では音楽科や理科等一部教科担任制を実施している学校もあります。また、学年教員間で教科を交代して授業をおこなっていることもあります。(例えば、2学級で、1組の教員が学年の図画工作科をすべて指導し、2組の先生が社会科を指導するなどです。)
これらの実施教科を広げつつ、中学校での完全な教科担任制に向けて、子どもにとって段差が緩やかになるような体制づくりが必要と考えています。 

中学校教員の所有している免許で、小学校で指導できるのですか?

中学校教員については、免許を所有している教科において小学校で指導することができます。中学校の免許を所有していない小学校教員は、中学校で単独で指導することはできませんが、中学校教員の補助として指導することはできます。
なお、中学校登校日での学習内容は、小学校の学習内容です。

取組みはいつまで続けるのですか?

モデル校区としては、原則、3年間の計画で取組みを予定しています。   しかしながら、小中一貫教育を実施することが目的ではありませんので、絶えず子どもの変容と、連続性等を大切にしながら、継続した取組みを進めていく必要があります。

児童・生徒にはどんなメリットがあるのですか?

児童にとっては、中学校に進学する際、様々な戸惑いがあると言われています。いわゆる「中1ギャップ」を少しでも解消しておくことで、安心かつスムーズな中学校生活がスタートできます。
生徒にとっては、6年生のアクセスプラン等を通じ、先輩中学生の「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」として模範となる場面が増え、心地よい刺激となります。
何より、9年間を系統立てたカリキュラムに沿って学べる環境にあるので、最大限の教育効果を引き出し、児童・生徒の学習理解の一層の定着と、豊かな心を育むことができると考えられます。   なお、支援の必要な児童については、早い段階から中学校の雰囲気にも慣れていき、小学校の支援体制を組んで行いますので、安心して学習ができます。

学校の先生は、モデル校区となることで大変にはなりませんか?

小学校と中学校での連絡・調整はどうしても増えてきます。これを各教員がそれぞれに行っていては負担感を感じることになります。
小・中学校それぞれに「推進コーディネーター」を配置することで、連絡・調整のそれぞれの窓口となり、各校のパイプ役となることで、スムーズな関係を作っていくことができます。
また、中・長期的には、全教員が協働で取組みを推進することで、学力向上や生活指導問題等の減少が図れると考えています。

地域として、何かできることはありますか?

アクセスプランについては、地域とともに取り組む行事と合わせての実施も想定されますので、実施の際はご協力をお願いします。アクセスプラン実施の際は、事前に保護者・地域へお知らせします。

成果はどんなことがありますか?

平成27年文部科学省から出された「小中一貫教育等についての実態調査の結果」冊子によると、成果として、

  • 小・中学校のそれぞれが互いの良さを取り入れる意識が高まる
  • 中学校進学に不安を覚える児童が減少する
  • 小学校と中学校教員間で協力して指導にあたる意識が高まる
  • 小学校と中学校共通で実践する取組みが増える
  • 下級生に、上級生に対する憧れの気持ちが強まる

などが挙げられています。

3年間の小中一貫教育の取組みにより、今後様々な成果が出てくると考えています。例えば、不登校数の減少や学力向上も期待されます。
一方で、教育の効果はすぐに見える形で現れるものではありません。その時々の様々な要因が複雑に関係しているため、数値等では測りにくい面もあります。 
モデル校区として、子どもの「これまで」と「今」を丁寧に把握し、「これから」も視野に入れた、小・中学校での情報共有や交流を地道に行っていくことが大切です。そうすることで、小学校と中学校の教員の、9年間を見通した意識と取組みは一層確かなものになります。

課題はどんなことがありますか?

平成27年文部科学省から出された「小中一貫教育等についての実態調査の結果」冊子によると、課題として、

  • 小学校と中学校教員間での打ち合わせ時間の確保
  • 教員の負担感と多忙感
  • 小学校と中学校合同の研修時間の確保
  • 児童生徒間の交流を図る際の移動手段・移動時間の確保

などが、挙げられています。

課題については、定期的な推進会議等で、学校・地域・教育委員会がよりよい課題解決の方法を検討・検証していきます。市内各校からの意見もいただくなど、これらを含めた3年間の取組みの中で、課題を整理していきます。

校歌は変わりますか?校章は変わりますか?

校歌は変わりません。校章も変わりません。3年間の取組みの中で、モデル校区として、もし「必要だ」となれば、検討となります。

小学校と中学校合わせて9年間の区切りとして、6-3制や4-3-2制、5-4制など聞いたことがありますが、モデル校区ではどうなりますか?

学習指導要領に則って進めますので、これまで通り、小学校6年間、中学校3年間の6-3制です。この点についても、3年間の取組みの中で、モデル校区として、もし「変えた方が良いのでは・・」となれば、検討となります。

入学式や卒業式、運動会や体育大会などの行事はどうなるのですか?

6-3制ですので、これまで通りです。この点についても、3年間の取組みの中で、モデル校区として、もし「この行事は合同で行う方が良いのでは・・」となれば、検討となります。

いわゆる「施設一体型」にはしないのですか?

これまで通りです。現在の小学校の場所、中学校の場所での「施設分離型」での実施となります。

「施設分離型」では、保護者や地域にとって、小中一貫教育の取組みがわかりにくくはないですか?

「施設一体型」と比較すると、取組み内容が実感しにくい面があるかもしれません。ただし、「モデル校区」での取組みの柱は、9年間を見通したカリキュラム作りや、「人権教育」「キャリア教育」「郷土教育」等のカリキュラム作り、いわゆるソフト面をしっかり確立していくことにより、児童・生徒の豊かな心の育成や学力向上をめざすものです。
よって、保護者や地域に見える形で教育内容をアピールすることが必要ですので、例えば、アクセスプランの取組みやカリキュラム作りの進捗状況、小学校と中学校の行事予定をまとめて発信することなど、これまで以上に発信していくことが大切になってきます。

大東市以外で小中一貫教育に取り組んでいるところはありますか?

小中一貫教育に取り組んでいる市は、全国的にも増えてきています。大阪府内では、吹田市、箕面市、寝屋川市、和泉市、柏原市等、増えてきています。  大東市では、「モデル校区」としての取組みです。市内拡充に向けて検討を重ねていきます。

3年後、他の校区も小中一貫教育を進めていくのですか? 

モデル校区での3年間の取組みをふまえて検討・検証していきます。3年間、モデル校区以外の校区からも意見をいただくなど、双方向の積み上げを丁寧に行っていきます。
市内8中学校区においては、これまでにも、小学校と中学校が着実な連携を行っています。校区ごと、児童・生徒の実態や地域性、特色は違っていて当然であり、いわば8中学校区8通りの取組みがあります。大東市としてめざすところは一つとして、どこに重点を置いた取組みをしていくのか、が大切になります。

おわりに・・・

「子どものために」よりよい教育活動を行う上で、小中一貫教育というツールを使い、最大限の教育効果をめざしていきます。
モデル校区として、人権教育・キャリア教育等、すでに取組みを充実・深化させてきているものもあります。研究テーマの整理やカリキュラムの再構築等、目的をもち、計画的・組織的に小中一貫教育を進めていきます。
これまでの取組みを一つずつ深化させる「地道」で「丁寧」な取組みを積み重ねることで、開かれた魅力ある学校づくり、ひいては未来を切り開く、すてきな子どもの姿が見えてくると信じています

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