水平社創立１００周年について

1922年（大正11年）3月3日、人間の尊厳と平等を目指し、京都の岡崎公会堂で行われた「全国水平社」創立大会から、今年の3月で100周年を迎えました。「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と謳った水平社宣言は、日本初の、また被差別当事者が発信した世界初の人権宣言と言われています。

「水平社」の綱領には、「吾等は人間性の原理に覚醒し人類最高の完成に向って突進す」と決意を述べ、人間の尊厳をとなえ、地球上からあらゆる差別をなくしていくことの大切さを呼びかけています。その理念は、「世界人権宣言」やSDGs（持続可能な開発目標）ともつながるものです。

水平社創立から100年が経った現在も、部落差別問題（同和問題）をはじめ、様々な人権問題が存在しています。

私たちは歴史に学び、正しく判断する力を養い、差別のない未来を創り上げなければなりません。こうした節目にあたり、人権のことや人権問題に対する関心をより一層深めたいものです。