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国登録有形文化財「辻本家住宅」
辻本家は、江戸時代に御領村の庄屋を代々つとめた旧家です。
屋敷地の中央にある木造平屋建、鋼板葺(元は茅葺)の主屋は、江戸時代後期の天保5年(1834)に建てられたもので、平成27年8月に大東市で初めて国登録有形文化財に登録されました。
辻本家住宅のみどころ
名称
辻本家住宅
所在地
大東市御領3-3-6
登録基準
基準(1) 国土の歴史的景観に貢献しているもの
建造物の説明
辻本家は、江戸時代に御領村の庄屋をつとめた旧家です。
屋敷地の中央にある木造平屋建、鋼板葺(元は茅葺)の主屋は、江戸時代後期の天保5年(1834)に建てられたもので、平成27年8月に、大東市で初めて国登録有形文化財に登録されました。
建物の規模は大きく、使用されている材木も太いものです。内部には広い土間と広敷(ひろしき)※があり、その奥には床の間を備えた八畳の座敷をはじめとする部屋があります。また表側の正面には上層農家のみに認められた式台(しきだい)※を構えており、庄屋屋敷に相応しい格式を有した建物です。
現在、主屋は非公開となっていますが、今後は所有者の方の協力を得て、年に数回程度、特別公開を実施する予定です。
<用語解説>
※広敷(ひろしき)
土間に面して設けられた板式の広間。
※式台(しきだい)
身分の高い客人用の玄関。
平成24~25年に行われた改修工事により、主屋の表側(北側)は建築当初の形式に復元され、裏側は現代の生活スタイルにあった住みやすい間取りに改変されました。
表側正面には上層農家だけに認められた式台(身分の高い客人用の玄関)が構えられ、内部には広い土間と広敷(土間に面して設けられた板敷の間)が、奥には床の間を備えた八畳の座敷などがあり、江戸時代後期の庄屋屋敷の特徴を伝えています。
建築当初の間取り
座敷
大玄関と式台
板の間(広敷)