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教育委員会だより「えがお大東っ子」第75号
- 1人1台端末を有効活用した「学び合う」授業づくりの充実にむけた希望者対象学習会
- 「インターネットと人権」をテーマに人権教育の授業づくりをすすめています
- 大東市の小・中学校には図書館司書が全校配置
- 部活動 地域移行について
- 学力向上ゼミで自分にあった学びを
PDFファイルはこちら えがお大東っ子 75号 [PDFファイル/1.78MB]
1人1台端末を有効活用した「学び合う」授業づくりの充実にむけた希望者対象学習会
大東市では、市内小・中学校に1人1台のタブレット端末が貸与されて以降、「効果的」「日常的」「主体的」をテーマにIct教育の取組みを進めてきました。
令和6年度のテーマは「自己調整しながら主体的に活用」。1人1台端末を活用することを目的とするのではなく、1人1台端末を学びのツールの1つとして、子どもたちが主体的に選択し活用することができる、そのような姿をめざして、大東市として取組みを進めています。
大東市教育委員会が開催している『1人1台端末を有効活用した「学び合う」授業づくりの充実にむけた希望者対象学習会』。今年度は、研究テーマを「1人1台端末の活用を子どもが主体的に選択し、学びを自己調整する授業づくり」と設定し、桃山学院教育大学の木村明憲先生を講師としてお招きして、市内小中学校13名の先生方と一緒に1人1台端末を有効活用した授業づくりを進めています。
令和7年1月24日(金曜日)には、この学習会に参加してくださっている先生に、国語科の授業を公開していただきました。
学習課題の達成にむけて、子どもたち一人ひとりが、45分間の学習の計画を立てて学習を進めており、授業の途中に、一度学びを振り返る時間を設定し、自分たちの進捗にあわせて、その後の学習計画を再検討するといった、学びを自己調整する姿が見られました。
【お問い合わせ先:大東市教育委員会事務局 Ict教育戦略課 Tel:072-800-7752】
「インターネットと人権」をテーマに
人権教育の授業づくりをすすめています
大東市では「人権教育拡充事業」をとおして、人権課題の解決に向けた授業づくりの研究を行っています。その取組みの1つが、毎年、市が設定した課題についての授業づくりを、年間を通じて進めていくものです。市内約半数の小中学校より参加の教員が4つのグループに分かれ、
(1)人権課題についての学習会
(2)授業づくり(学習指導案の作成・検討)
(3)授業実践
(4)授業後の振り返り
という流れで実践を積み重ねています。
差別に対して正しく対応できるようになるための授業を
令和6年度のテーマは「インターネットと人権」です。インターネットの利用は私たちの生活を便利にそして豊かにしてきましたが、一方で、SNS上でのトラブル、いじめ、差別投稿、また、最近ではフェイクニュースなど、問題も多様で複雑になり、場合によっては人の命や尊厳をうばってしまいます。
そのため、情報モラル学習にとどまらず、情報との付き合い方や、その土台となる人権感覚の育成、差別に対して正しく対応する力を子どもたちが身につけられるように指導案づくりに取り組みました。
2学期に各校で行われた授業実践では、絵本や動画などを使いながら、うわさの拡散や、SNSの使い方、フェイクニュースについて考える授業など、学年や子どもたちの実態に合わせて工夫した授業が行われました。子どもたちは「うわさが本当か確かめることが大事」や「自分の思い込みで人を傷つけないようにしたい」と考えることができていました。
人権教育に求められていること
人権教育では、「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること」ができるようになり、それが様々な場面で具体的な行動や態度に現れるようにすることが求められています。インターネットや偏見などについて考えることを通じて、子どもたちの間に、偏見やいじめがないクラスづくりについて考えが広まり、クラスメイトへの声かけや接する姿にも変化が見られました。このように人権課題の解決に向けて「自分事」として捉えられる授業づくりを進めていきます。
【お問い合わせ先:大東市教育委員会事務局 指導・人権教育課 Tel:072-870-9104】
大東市の小・中学校には図書館司書が全校配置
~すきな本をいつでも読める素敵な環境~
大東市内の全小・中学校に1名ずつ、学校司書が勤めています。授業の中で、本の読み聞かせをはじめ、子どもたちと一緒に本を探したり、子どもたちにおすすめ本を紹介したりしています。季節や行事に合わせて、ポップやポスターをつくり、学校図書館を楽しい雰囲気にしています。そんな学校司書の様子を写真で紹介します。
(1)本を見やすく展示
誰もが見やすいように、そして読みたくなるように、おすすめポイントを書いたポップを作成。児童・生徒がおすすめ本を紹介することもあります。
(2)特設コーナー
時事Newsや季節に合わせた特別コーナー。次の展示が待ち遠しくなります。
(3)市立図書館との連携
本の貸出や、蔵書の点検など、市立図書館の方々とも連携して働いています。
大東市は大阪府で1位!
「調べる学習コンクール」を知っていますか?図書館から本を借りて、自分の興味があることを調べ、まとめた作品を出展します。
令和6年度の大東市の小・中学生が出展した総数は1783点!たくさんの力作が見られました。この出展数は、大阪府内で1位の数です。本を通して自分の世界を広げ、深めることができているのですね。
少しでも本に興味があるなら、ぜひ学校図書館を、そして学校司書をたずねてみてください。
【お問い合わせ先:大東市教育委員会事務局 教育研究所 Tel:072-870-9107】
部活動 地域移行について
令和5年度より、中学校における休日の部活動を地域へ移行する取組みを開始し、運動部では剣道部を移行し、文化部ではメディア部を新設・移行して活動を行ってきました。
令和6年度は上記2つの活動に加え、水泳部の地域移行、バスケットボールスクールおよびCool Japan Club(将棋・けん玉)の新設・移行を行っており、のべ128名(令和6年12月現在)の大東市立中学校在籍生徒が登録・参加しています。参加は無料で、市立中学校に在籍する生徒であれば、誰でも入部することが可能です。
それぞれの地域クラブ活動において、専門的な知識や技能を有する地域の指導者や大学生などが熱心に指導にあたっています。
学校の部活動にはない魅力もたくさん!
参加している部員からは、「自分のやりたかった活動ができて嬉しい。指導者が見本を見せてくれたり、一つひとつの動きに指示やアドバイスをくれたりするので、上達しているように感じる。」や「この地域クラブ活動に入って、自分が通っている中学校以外の人と友だちになれて良かった。専門学校などとのコラボ企画はいつも新鮮で、新たなことを学べる機会になっている。」といった声が上がっており、技術力はもちろん、コミュニケーション能力や社会性などの向上にもつながっています。
大東市では令和7年1月に「大東市立中学校における部活動等の在り方に関する方針」を策定し、学校部活動の改革や部活動地域移行の取組みの推進等について、一定の方向性を示しました。
多様なニーズに応えるべく、学校や地域、関係団体等と連携しながら、取組みさらに前進させてまいります。
説明会のお知らせ
令和7年度の実施に向けた説明会についても開催予定です。参加対象となる学年の児童・生徒を対象に案内チラシを配付しておりますので、ご確認のうえ、ぜひご参加ください。
【お問い合わせ先:大東市教育委員会事務局 指導・人権教育課 Tel:072-870-9643】
学力向上ゼミで自分にあった学びを
~通常コースと集団個別コースから選ぼう~
大東市教育委員会では市内小学校4年生から中学校3年生を対象に「学力向上ゼミ」を実施しています。
全国学習塾協会より派遣された塾講師により、小学生は算数、中学生は数学と英語を指導していただいています。学力向上ゼミを経験し、今は塾の先生として頑張っている先生もいます。小・中学生のみなさんと同じく、大東市で学び、活躍されている先輩です。
令和6年度は、小学生約160名、中学生約80名が、土曜日に市民会館・灰塚小学校・野崎青少年センター・北条青少年センターを会場に、基礎学力の定着をめざして学習に励んでいます。2学期に追加募集を行い、中学生約20名が加わり、さらに活気づいています。
学力向上ゼミのよいところ
1.学校の学習内容とつながるように学ぶことができます。先生方が親身になってみんなの学習をていねいにサポートできる教室です。
2.学校の友だちと一緒に学べるゼミです。「第2の学校」のようなアットホームな雰囲気があります。
3.自分のペースで学習できます。集団個別コースでは、それぞれの学習進度に合わせて、先生方がサポートしています。
コースの紹介
通常コース
みんなで、同じ進度で学んでいきます。テキストを使いなら、先生が前に立って、授業を進めていきます。写真は市民会館と灰塚小学校会場の様子です。
集団個別コース
それぞれのペースで学習に取り組みます。先生方は複数で、みんなの様子を見守り、質問には丁寧に答えています。
お申し込み等の詳細は、4月に学校より配付される手紙をご覧ください。
【お問い合わせ先:大東市教育委員会事務局 教育研究所 Tel:072-870-9107】