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令和2年1月号掲載・TKO木本武宏さんとの対談

記事ID:0002834 更新日:2020年11月25日更新 印刷ページ表示

広報「だいとう」令和2年1月号の特集で、TKO木本武宏さんと東坂浩一大東市長が行った対談の全文をご紹介します。
広報誌には載せきれなかった裏話もありますので、ぜひご覧ください。

木本武宏さんと東坂市長の漫才

~和やかな雰囲気で始まりました~

はじめに

市長:この度は超売れっ子の木本さんに来ていただきありがとうございます。市長補佐官の任期はどのくらいしていただけますか?
木本:東坂市長が在任している限り、ということで。
市長:この1年間、会議は全部欠席でしたね。
木本:呼んでくれないからですよ。

~ポスターを見ながらの立ち話~

お笑いフェスの紹介をする木本武宏さん

大東お笑いフェスについて

木本:平野ノラ、ニッチェは、絶対に入れてほしかったので、自分が直接連絡しました。サンドウィッチマンは今、スケジュールの空きがほぼないけれど、マネージャーも仲がいいので、オッケーしてもらえました。このライブのとき市長に開幕宣言みたいなことをしてもらいたかったです。
市長:全然いいですよ。

木本さんのインスタグラム

市長:インスタグラムなどのSNSのプロモーションや見せ方がうまい。どんな工夫をしていますか?
木本:SNSはすごい模索していて、有名人と写ったから「いいね」が多いわけではないんです。この前、ネプチューンの名倉潤さんが、病気から復帰して初めて会った時のタイミングで載せたのですが、アクセスが多かったんです。世の中のニュース、関心のあることと、自分のパーソナルなことと合致したとき、すごい反応があります。
市長:大河に出ている時の衣装のままあげているオフショットがかっこよかった。
木本:お笑いの人間が大河ドラマとか朝ドラとか出た時に役者ならSNSで表の写真しか載せない。僕は視聴者目線なので、ミーハー心をもって、裏はこんな風になってるんや、というのを載せます。
市長:見たいところを見せる。実は彼(木本さん)、見た目もかっこいい。それを勘違いする芸人もいる中、自分の立ち位置を意識しながらSNSを出している。すっと気取った写真を出していないんです。
木本:「何様やねん!」って見えないようにしています。
市長:逆に、それを我々は見せてほしい。市長補佐官として、木本さんかっこええやんというところ。下手したら滑るかもしれない、そのぎりぎりのところを見せてほしい(笑)普段からおしゃれで、くつも凝っている。普段人が見ないところを、見せてほしい。
木本:市長よく見てますね。
市長:補佐官やからね。補佐官は市長を全然見てないけど。
木本:見てますよー。市長のことしか考えてない(笑)

市長:大東市はいち早く行政としてSNSを始めています。その中でフォトコンテストとかで大東のいいところを紹介しています。だんだんレベルが上がってきている。木本さんのインスタグラムを見ていると同じような切り口。コラボしたり、木本さんがさりげなく参加したりはどうでしょうか。
木本:方法教えてもらったらなんぼでも。
市長:地元出身で地元を愛する木本さんに、こういうことにも参加していただいて、見ている人にもっと興味持ってもらえる推進力になってもらいたい。普段の投稿にちょっと意識してもらえれば。
木本:コンテストに参加してめっちゃいい写真あげますよ。優勝ねらいにいきますよ。
市長:ずるいけど、特別賞くらいになるかもしれない。
木本:実力で取りにいきますよ(笑)

ものづくりのまち

市長:大東市は産業振興とか企業などをさまざまな方法でサポートしている。D-Biz(注1)がスタートしてある程度機能しだして、ものづくりのまち大東市が更に進んだ感があるが、木本さんも家業されていて、大東市は「ものづくりのまち」、「産業のまち大東」というイメージはありましたか?
木本:株式会社光新星のパチンコ玉が全国に広まっていて、大東市ってすごいやんって思いました。三洋電機株式会社、船井電機株式会社も。船井電機はアメリカで液晶が売れたりしてすごい。テレビショッピングで船井電機のすごさを話したら、あり得ない売れ方をしました。そしたら船井電機さんから、ぜひ商品使ってほしいって言われたんで、テレビもらえると思ったら、DVDデッキを送ってきた(笑)「テレビちゃうんや」と、今度言いに行こう思って。
市長:船井電機はふるさと納税でもご協力いただくようになりました。オートバックスが、初めて出したお店は大阪でしたと言って太子田の写真がテレビで出ているし、アート引越センターの引っ越しビジネスが生まれたのも大東。ここから生まれるさまざまなビジネスがあるが、もし木本さんが大東市で企業するとしたらどんなビジネスを考えますか?
木本:ものづくりだけでなくて、事業の発信、スタートするまち。というところが大東市の大きな魅力だと思っています。地盤もあります。今、実は、本気で考えてるのが実家の跡地。まだ親父に言ってないことですけど。(笑)
例えば化粧水。本番前にどうしてもつけたいって気に入った化粧水が初めてできたんです。これをいつも行く代官山の美容室に置いてもらいました。そしたら美容室が、これよりいいものつくれると言ってつくりました。僕も意見出して、そのときに、初めて知ったんですけど、今、日本って化粧水の容器をつくる工場が不足しているんです。これは日本のある化粧メーカーが、中国の製品を一切やめて日本製を使うことで、一気に工場がそこの仕様になって。容器を造る工場、またそれを検査する工場もない。どこも順番待ち。検査とか、ものづくりとかは完成形だけでなく、その一つ手前には実は大東市がつくってたんやという会社や工場をつくりたいなという夢はあります。
市長:なかなか良いアイデアですが、これが記事になったとき他の人がしてるかもしれませんけどね(笑)
木本:すごい素材みつけているんです。環境にもいい素材なんです。これを大東市でつくったらえげつないことになるんちゃうかと。(笑)もとは実家のあの工場をなんとかせなあかんということなんですけど(笑)。
市長:何年も前からあそこで保育事情改善できるものを協力できませんかという相談も受け、資料を渡したりしていた。本気でこの地で、大東で役立つことを、起業したり展開したりできないか考えていただいているのは、ありがたいこと。今の話も環境とビジネスが一体化して、そこから次のビジネスに波及し、産業振興にもつながる。D-Bizにもいい情報を与えていただける可能性のふくらむ話でした。木本さんが一番可能性を感じられたことをぜひあそこで実現していただきたい。
木本:だから本当に木本自動車がなくなる可能性がこれで大きく…(笑)
大東市は本物をつくるまちなんだ、となっていけば楽しいやろなー。だって本物が生まれてきた街じゃないですか。象印マホービンとかアート引越センターにしてもそうですから。本物があるとなれば、本物に若い人たちもあこがれるし、これから特にそんな時代になってきてる。本物に携わりたいという気持ちで、外から若い人たちが集まってくる。住まなくてもいい、でも大東市で働きたいんだ、とかっていう人。住んでくれて、家族持ってくれたら最高。コアなところが本物っていうところに軸を置く市民が一人くらいいてもいいかな、と思うんです。
市長:そこがブランド、プライドであり、シビックプライド市民としての誇り。市民としての誇りにつながる本物を生むべく、そういった人材が集まってくるように、例えば、子育てや教育、雇用に力を入れている。奨学金返済を補助したりなど大東市は努力をしています。「子育てするなら大都市よりも大東市」をもう5年程発信し、子育て世代にアピールしています。

キャッチコピーを使って…

市長:大東市には「子育てするなら、大都市よりも大東市」というキャッチコピーがあります。「~するなら大東市」の「~」に「本物作り」以外で何かあれば他にアドバイスください。
木本:「始めるなら大東市」
市長:スタートアップの街。なるほどいい話ですね
木本:そうあってほしい。土地代が比較的高くないまちなので狭くてもいい敷地を確保して小さいところからでも事業を創めるなど「始めるまち」がいいですね。
市長:そういった何かを始めるエネルギーが湧き上がるためにも杓子定規な空気感ではだめ、眉間にしわを寄せていてはいけないです。笑顔、笑いのエネルギーが生み出すパワーがネウボランドだいとう(注2)をはじめとする子育てや産業振興や若者支援などのエネルギーを生み出す土台として大切だと思います。笑いは一つ間違えると「へらへらすんな」「何笑てんねん」となりますが、笑いをポジティブに持っていくアドバイスをください。例えばゴルフの渋野日向子プロは、笑うことによってポジティブなモチベーションを保って優勝につなげ笑顔がフューチャーされた。へらへらすんなを淘汰して、にこにこと笑顔でいることがよしとされるような空気感を作っていきたい。お笑いフェスなどによってそのような発信をしていってほしい。旗振り役をお願いしたいです。
木本:もちろん。そういうことをしていきたい作業に集中している人が冗談言ってもへらへらすんなとは言われない。しなければいけないことを疎かにしている人がふざけるとへらへらになります。
大東市という街は皆が何かを作ろうとしている、次の大東市のステップアップの途中に、お笑いが入ってくるとこれも何かを生み出す一つの取組という芯があるから市民も笑いを理解してくれるはず。
市長:笑いは健康にもいいです。笑いの絶えない家庭に癌は生まれないという説もあるらしいです。健康、介護予防にも大東市は力をいれています。市内で活動されている元気でまっせ体操に笑いのエッセンスを加えていきたい。ビデオを見ながら体操してもらっているが、そこに小ネタを挟み、笑ってもらうと効果も抜群だと思う。
木本さんには今後も情報やタネをいただきたい。SNSや動画メッセージなど定期的に情報をいただけるとありがたいです。
木本:わかりました。なんだったら、そのイベントがあるときに呼んでください。

駅周辺整備について

市長:話は変わりますが今大東市は駅の周辺工事を進めています。野崎駅につきましては来年2月にお披露目します。今までのイメージとこのイラストを見た感想はいかがですか?
木本:すごく生まれ変わりますね。野崎は歴史があり情緒があって好きな街ですが、駅だけ時代に取り残された感じがありましたよね。
野崎駅といえば妻と出会った高校2年生の時、津田駅から野崎駅まで電車で高校に通う彼女を私は自宅から自転車を飛ばして野崎駅で待っていました。駅の前で待って入学式の日から1年半かけて奥さんを口説いたんです。
市長:そうなんですね。当時は東側からしか出れなかったが今度は西側に出られるようになります。
木本:当時はぐるーっとめっちゃ歩きましたよ(笑)
市長:四條畷警察や横にあるアクティブ・スクウェア・大東が駅を降りて道を越えたらすぐになります。距離感も変わり、あのエリア全体にいいイメージを持っていただけるのではないでしょうか。2月以降にぜひ野崎を散策していただけたと思います。
木本:野崎まいりに観光客がたくさん来られる駅なので玄関口として生まれ変わって欲しかった。これからはこれが野崎まいりの駅だ、野崎まいりに来てって胸を張って言えますよね。
市長:駅舎は、野崎観音や屋形船のイメージをモチーフしています。出来上がる状況を見て、地元の人に機動戦士ガンダムのホワイトベースのようだと言われています。ガンダムのホワイトベースと野崎観音と屋形船のイメージが混在する魅力的な形に仕上がったと思っています。野崎の地にホワイトベースがおりたったという感じ(笑)
木本:確かに!いいですねガンダム世代(笑)

市長:四条畷駅も少し遅れますが整備を進めています。
木本:いいですね。でもここは四條畷市の事業ではなくて大東市?
市長:そうです。四条畷駅も四條畷学園も大東市ですので大東市として進めています。
木本:TVロケの仕事は駅の前から出発することが多い。人間の心理として駅を見て市のイメージが決まるからすごく大切です。この感じの駅ならこの街は安全で暮らしやすいと感じます。だからうれしいですね。
市長:確かにありますね。駅の整備と同時に警察との連携もあって駅周辺の街頭犯罪が減っています。わいせつ犯罪は77%減。警察、防犯対策のみなさんの本気で取組んだ結果です。
駅を風通し良く、明るく改修できたことも大きい。残業して帰宅する女性も日が落ちた後でも安心して歩けます。安心してお勤めしていただける街に野崎駅、四条畷駅は改善している。安全でないと何も勧められません。産業、教育も安全から。大東市では防犯と防災を徹底して進めています。安心してお勧めする街を作っているので、各所で大東市のPRをこれからも木本さんにお願いしたいです。

市長:楽しめる以外にもここから手をつけて欲しいという事はありますか?
木本:市長が努力しているのは知っているから、これ以上困らせたくないな。
市長:大東市がこんなふうになってくれたらいいのにな。というところはどうでしょう?
木本:サブカルチャー(注3)ですね。三好長慶公ももっと人気が出てほしいな。ダイトンも一つのキャラですが、クールジャパン(注4)の一環に大東市も手を挙げて欲しい。すっぽりそこが穴を空いているなと。
市長:なるほど、いい切り口をいただきました。育てやすい環境と思うが今までサブカルチャーにはあまり目を向けてこなかったかもしれない。面白いですね。
木本:生まれたら熟成するには十分な場所です。
市長:木本さんはアマチュア、学生時代には相方と一緒に、漫才をあのケンタッキーのところで練習したのでしょ?あのローラースケート場の辺りはサブカルチャーが育ちやすいように思いますが、今はそういったことをうまく育てられていないと感じます。いい指摘をいただきました。

子どもたちへ

市長:次に、大東市の子どもたちへ「こんなことに興味を持ったらいいよ」や「こんなことをしたらいいよ」など「こんな青春を謳歌したらどう」などのメッセージはありますか?
木本:僕は、大東市の中が青春のすべてでした。僕の甥や姪はTVやネットなどで新しいことを知ったら、それをするために大阪市内へ出ないといけないと思いがち。自分たちが若い時、ローラースケートブームでした。大阪市内で流行っていたおしゃれでカッコいいローラースケート場に憧れた。でもそこに通うのではなく、その刺激を大東市に作ろうと思い立った。そこで大東市内の当時ダンス禁止だったローラースケート場に真ん中でダンスを踊らせてもらえるように交渉しました。毎日仲間全員でお金を出し合い、差し入れして交渉した。DJブースで流すレコードを持ち込み、ダンスを踊る許可を得ました。大阪市内ではなく、大東市の中でできることはいっぱいあります。大東でブームを作る、青春時代のブームを自分たちで作ってほしいです。
市長:今日のお話で「新しいものをスタートアップさせよう、ムーブメントを引き起そう」「大東市で産み育てることは可能だ」というメッセージを感じとった。
大東市が他に頼ることなく大東市の中で完結していくというムードをこれからも高めていくのに木本さんには力を貸していただきたい。
市長:先日、母校の中学校の式典に来ていただいて同じようなお話をされていましたが、発信した手ごたえはいかがでしたか?
木本:手ごたえは全く感じなかったです。
市長:今の中学生は自分たちから立ち上がって何かを起そうというエネルギーを欠いているのではないかと感じましたね。
木本:頭を抱えました。直球で言っても伝わらない、言い方を変えてもダメなので自分の言い方が悪いのかと感じたが違う。今、世間ではそういう空気なんだと思いました。
前に出て上から喋ってもダメだ、許してもらえるなら中学校に行って教室で喋り自分の経験を話したい。その場で話すと響くと思います。
市長:年に2,3回私は同じことをさせてもらっているが、その場で話すと聞いてもらえる。大東市限定でなくてもいい、若者に対する動画やSNSなどで発信していただくと、これが大東市の市長補佐官の木本さんなんだと胸を張って言える。そういった努力もしていただきたい。
木本:インスタグラムのハッシュタグなど具体的なことを後ほど教えてください。どんどん参加させていただきます。

最後に

市長:最後に、スマイルミネーションにご協力いただいたのち、お笑いライブを控えてらっしゃいますが、大東市民へのメッセージ、PRなどをお聞かせください。
木本:大東市に戻ってきて何もしていないと友人に言われます。自分も大東市にしょっちゅう戻ってきて食べに行ったりした店をSNSに載せたりしたいが時間がない。しかし、そういうことだけが大東市のためのPRではないと思います。SNS以外でもできることをしていきたいです。
今回頑張って「故郷に来てほしい」とサンドイッチマンに出演交渉し成功させた。せっかく呼んだのだから大東市民の方は来てくれないと困る(笑)
今回成功したら定期的に年に1回「こんな人が来てくれるの?!」という柱を1本、2本、3本と作りたい。次は、テレビ番組でのロケを大東市でしたい。大東市はこんな街なんだとみんなが見ている番組で宣伝したい。次の公約といえば偉そうだが僕だからできる大東市の宣伝や、自慢をしたいです。
市長:大東市の持っているエネルギーや可能性を改めて気づかされるコメントをいただけ力をもらうことができました。任命してよかったです。市長になったら「お笑いライブを実現しますよ」と、木本さんには8年前から言っていただいていました。実現できて本当によかったです。一歩一歩、実現していくことがまた次の夢の実現につながります。
これからもよろしくお願いします。

注1・大東ビジネス創造センターD-Biz<外部リンク>

注2・子育て世代包括支援センター「ネウボランドだいとう」

注3・サブカルチャーとは、昔ながらの価値観とは異なった独自の若者の文化

注4・クールジャパンとは、世界から「クール(かっこいい)」と捉えられる日本の魅力