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毎年、全国各地で大規模な水害が発生し、その度に周辺地域の人々の命や財産がおびやかされ、被害を受けています。
大東市も過去に大水害を経験しているように、災害が人ごとではないことを知り、水害への対策を進めましょう。
異常気象が各地で発生している中、今までの「当たり前」を疑う必要があるのかもしれません。
とき | 風水害 |
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平成27年 | 関東・東北豪雨 |
平成29年 | 九州北部豪雨 |
平成30年 | 西日本台風 |
令和2年 | 熊本豪雨 |
令和3年 | 鳥取豪雨 |
下の画像は、市役所の西を流れる寝屋川です。左が平時、右が大雨時です。
下のリンクから、市の水害ハザードマップが見られます。
災害時、住んでいる地域がどの程度浸水するかなど、想定される被害を確認できますので、事前に確認しておきましょう。
上の図は、総合防災マップの15ページにも掲載しています。
総合防災マップは、危機管理室や市役所1階情報コーナーなどで配布しています。また改訂版を今年度中に市内全戸配布する予定です。
救助活動を行う消防職員などは、災害トリアージ※に基づき、救助活動を行います。熊本県で発生した大洪水の救助活動にあたった消防職員は「緊急度が高い高齢者の救助に向かっている中、心ない声を浴びせられたことや、また、緊急性が低いとは言え、実際に被災し助けを求めている多くの人々の要請に応えられなかったことがつらかった」と話します。
救助活動を行う中で、すべての被災者を救いたいと思っても限界があることは、厳しくも否定できない現実です。
※災害トリアージ…災害発生時に多数の要救助者が発生した場合、その緊急度に応じて救助の優先度を決めること
なぜ備えることが重要なのでしょうか。「釜石の奇跡」と呼ばれる出来事を通して考えて見ましょう。
東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手県釜石市。当時、鵜住居小学校と釜石東中学校にいた児童と生徒約570人が全員無事に避難できたことは「釜石の奇跡」として今も語り継がれています。
鵜住居小学校と釜石東中学校の子どもたちは、毎年5〜10時間の防災授業や年に一度の合同訓練を通して、自分や仲間の命を守るために、正しく判断し強い気持ちで行動しなければいけないことを学んでいました。
「釜石の奇跡」は、決して幸運がもたらしたものではなく、防災教育という日頃の備えを、子どもたちが災害時に実践できた結果だと言えます。
泉町地区 | 市の地形の成り立ちを研究した計画 |
野崎第一地区 | ため池や土砂災害を踏まえた計画 |
寺川住宅地区 | 地震時に、在宅避難を基本とした計画 |
灰塚地区 | 木造住宅の密集や、狭い道が多いことを踏まえた計画 |
現代では、「必要な情報はネットで得られる」「面倒くさい」といった理由から「近所づきあいは不要だ」と感じる人が多いようです。
しかし、過去の大災害において、救助隊が到着するまでの間、多くの人命を救ったのは地域の人々、すなわち「近所の人」であったことが分かり、近所づきあいの必要性を考え直す人が増えています。
住道新橋が架かる場所は堤防より低く、ひとたび水位が上昇すると水が市街にあふれてしまいます。そのため、住道新橋には大雨や台風のときにいち早く職員を配置し、水位上昇時には鉄扉を閉鎖。橋全体を堤防の高さまで上昇させ、川から水があふれないようにしています。
流域調節池は、大雨のときに水路や下水道に流しきれない雨水を一時貯留することにより、周辺地域の浸水被害を軽減するための施設です。市内には大東中央公園、南郷公園、東諸福公園、朋来公園の地下に設置されています。
下の画像は左が流域調節池のイメージ図で、右が南郷公園の地下にある流域調節池の写真です。
【流域調節池に関するお問い合わせ先】
大阪府寝屋川水系改修工営所 電話 06-6962-7664
マイ・タイムラインとは台風や大雨など進行型災害が発生したときに「いつ」「何をするのか」を整理した一人ひとりの防災計画です。
自分がとる防災行動を時系列に整理しておくことで、急な判断が迫られる災害時に役立てることができます。
警戒レベル | レベル1 | レベル2 | レベル3 | レベル4 | レベル5 |
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避難情報等 | 早期注意情報 (気象庁が発表) |
大雨・洪水注意報など (気象庁が発表) |
高齢者避難 (大東市が発令) |
避難指示 (大東市が発令) |
緊急安全確保 (大東市が発令) |
取るべき行動 | 災害への心構えを高めましょう。 | 自らの避難行動を確認しましょう。 | 危険な場所から高齢者等は避難しましょう。 | 危険な場所から全員避難しましょう。 | 直ちに安全を確保しましょう。命の危険がある状況です。 |
天気予報を確認する 家を点検する 外にある植木鉢などを家の中にしまう 非常持出品や家庭内備蓄品を確認する 常備薬を確認する 避難手段を確認する 携帯電話を充電する 家族の行動を確認する 親戚や近所の人に連絡する |
テレビやラジオをつけた状態にする |
家の上層階へ移動する 近くの高い建物へ移動する など |
夜間や休日だったら?職場にいたら?など、行動範囲や時間ごとの避難方法についても考えてみましょう。
マイ・タイムラインは、大東市総合防災マップの32~33ページに掲載しています。
下のリンクからダウンロードすることもできますので、ぜひご活用ください。
P32-P33 日頃からの備え(マイ・タイムライン) [PDFファイル/499KB]