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適正な服薬に努めましょう
重複服薬とは
重複服薬とは、複数の医療機関から、同じ効能の薬が重複して処方され、それを服用することです。
多剤服薬とは
多剤服薬とは、一般的に6種類以上の薬を処方され、それを服用することです。
6種類を超えると、副作用のリスクが高まるといわれています。ただし、病気の中には、治療に適正な薬の数が6種類を超える場合もあるので、一概に全ての多剤服薬が良くないとはいえません。
重複多剤服薬の問題点
薬の本来の力を発揮されないばかりか、薬の効き目がきつくなりすぎたり、他の薬同士の飲み合わせ(相性)が悪く、体の不調を招いたり、副作用を起こす可能性が高くなります。
また、同じ効能の薬を複数処方されれば、その分医療費が高くなってしまいます。自分の服薬の状況を見直すことで、日々の医療費を節約できる可能性があります。
ポリファーマシー
ポリファーマシーとは、多くの薬を服用している影響により、副作用を起こしたり、用法・用量どおりに正しく薬を飲めなくなっている状態のことをいいます。
年齢を重ねると複数の病気を持つ人が増えてきます。病気の数が増えることで、受診する医療機関が増えることも薬が増える原因となります。
お薬手帳を正しく使いましょう
複数のお薬手帳を利用していると、正しい服薬状況を把握することができません。お薬手帳の内容をもとに、薬剤師が「重複服薬にならないか?」「副作用が起きないか?」等チェックしています。お薬手帳を病院や薬局ごとに分けず、1つにまとめましょう。また、医療機関を受診する際は必ず、お薬手帳を持っていきましょう。医師に正しい服薬状況を知らせることが大切です。
かかりつけ医・かかりつけ薬局を持ちましょう
同じ病気で複数の医療機関等を受診すると、重複する検査や投薬により体に悪影響を与えてしまう可能性があります。信頼できるかかりつけ医・かかりつけ歯科医・かかりつけ薬剤師・薬局を持ち、なるべく同じ医療機関等で受診しましょう。
重複多剤服薬の適正化事業に取り組んでいます
大東市では、診療報酬明細書(レセプト)をもとに、重複服薬・多剤服薬の可能性がある被保険者を対象に、健康保持や医療費適正化を目的とした保健事業に取り組んでいます。
対象となった方には、令和6年10月下旬頃、服薬情報の通知をお送りし、ご訪問やお電話をさせていただく場合があります。服薬情報の通知が届いた場合は、医療機関や薬局に持参し、相談にご活用ください。
服薬情報の通知の内容において、特に副作用のリスクがあると思われる方には、個別指導のご案内についても同封させていただきます。大東市が委託している事業者の薬剤師が、薬との上手な付き合い方についてアドバイスします。
このような封筒で届きます [PDFファイル/139KB]
服薬情報の通知の見本 [PDFファイル/1024KB]
個別指導のご案内 [PDFファイル/312KB] (←同封されていない方もいます)
大東市が主体となり本事業を行っていますが、事業者である株式会社日本医薬総合研究所に業務を委託して実施しています。その際、重複服薬・多剤服薬の可能性のある被保険者の診療報酬明細書(レセプト)の情報を、市から委託事業者へ知らせる必要がありますので、ご了承ください。なお、委託事業者が当該情報を本事業の目的以外に利用することはありませんので、ご安心ください。