本文
令和5年11月22日(水曜日)、大東市立小学校全12校による音楽の祭典である「第41回 大東市立小学校連合音楽会」がサーティーホールにて開催されました。
各校の代表として出場した4年生から6年生までの子どもたちは、コロナ禍での制限や緊張を吹き飛ばす見事な合奏や合唱を披露しました。
積み重ねた練習の成果を存分に発揮し、演奏前のハプニングを物ともせず最後まで一生懸命に演奏したり、優しい歌い出しと美しい高音で雄大なハーモニーを響かせたり、身体全体を動かしながら緩急をつけて演奏したり、オーケストラのように重厚な音楽を奏でたりと、選曲と学年集団のカラーを上手に調和させながら、それぞれの良さを最大限に輝かせていました。
仲間と声や音そして心を合わせ、繊細さや躍動感あふれるリズムを奏でながら、あるいは美しいハーモニーを響かせながら、今年も鑑賞者にたくさんの感動をあたえました。
令和5年度より、中学校における休日の部活動を地域へ移行する取組みを始めています。
運動部では剣道部を移行し、文化部ではメディア部を新設・移行して活動を行っており、それぞれ専門的な知識や技能を有する指導者が熱心に指導にあたっています。参加は無料で、市立中学校に在籍する生徒であれば、誰でも入部することが可能です。
参加している部員からは、「今までは、部員2人と先生とで練習していたけれど、自分より強い生徒と練習できてうれしい」や「いつもの学校の仲間とは違う人と友だちになって、同じ目的を持って動画をつくったりするのはとても楽しい」といった感想があり、技術力はもちろん、コミュニケーション能力や社会性などの向上にもつながっています。
今後、少子化に伴う生徒数減少等により、各中学校での部活動の継続・維持が困難な状況に拍車がかかることが予想されます。そのような中でも、本市としては持続可能な部活動の在り方を模索し、地域移行を進めていく予定です。
各校園においては、児童・生徒が支援教育や障がい等に対して理解を深められるよう取組みを推進しているところです。
各校園の取組み以外にも実施したのが、部活動地域移行により新設したメディア部とラジオ大阪とのコラボ企画です。ラジオ大阪では毎年、チャリティ番組を放送されており、その中で募金活動が行われ、集められた募金は音の出る信号機や視覚障がい者用教育教材の充実等に活用されています。
今回のコラボ企画は、このチャリティ番組の告知CMをメディア部が制作するというものでした。メディア部の部員たちが実際にラジオ大阪を訪れ、アナウンサーの方からのチャリティ番組への想いや、視覚障がい者の方からの普段の暮らしの様子などの聞き取りを通して、何度も推敲を重ねながら原稿を作成し、想いを込めてCMを制作しました。
制作にあたった部員からは「視覚障がい者の方から話を聞いて、どんなことが大変なのかを知り、自分たちにできることは何なのかを考えるきっかけになった」といった感想がありました。 今後も各校園の取組みとともにさまざまな機会を通して、障がい理解教育を推進していきます。
大東市では「人権教育ワーキンググループ」を通して、人権課題の解決に向けた授業づくりの研究を毎年行っています。この取組みでは、小中学校より参加の教員が5つのグループに分かれ、
という流れで実践を積み重ねています。
令和5年度のテーマは「自ら考える平和教育」です。経験年数の少ない教員から、人権教育の実践経験が豊富な教員まで多様な教員が参加し、これまでの「戦争の悲惨さを知る学習」だけでなく、「平和を自分事として捉えられる学習」について子どもたちが学ぶことができる授業づくりに取り組んでいます。
2学期に各校で行われた授業実践では、戦争を題材にした絵本だけでなく、現代の平和に寄与した偉人について書かれた本を基に授業づくりを行ったり、平和と感じる写真を基に授業づくりを行ったりなど、子どもたちの実態に合わせて授業づくりが進められました。子どもたちにとって、戦争のことだけでなく、「自分にとっての平和」や「平和な社会のために、今の自分たちにできること」を考えるきっかけとなりました。
人権教育では、「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること」ができるようになり、それが様々な場面で具体的な行動や態度に現れるようにすることが求められています。今年度のテーマの「自ら考える平和教育」では、子どもたちが平和について考える中で、友だちの大切さや、日常の尊さ、偏見や差別がないクラスづくりについて考えが広まり、友だちへの声かけや接する姿にも変化が見られました。このように人権課題の解決に向けて「自分事」として捉えられる授業づくりを進めていきます。