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いつ発生するか分からないのが災害です。
もしものとき、生命と財産を守るには、自ら守る「自助」と、お互いに助け合う「共助」が必要不可欠です。
災害が起こったときに自分や家族の命を守れるよう、日頃から防災・減災のことを考えて準備しておくことが大切です。
大東市に大きな被害をもたらすとされているのは次の3つの地震です。
いずれも市内全域で震度6弱~ 6強の揺れが発生すると想定されています。
その中でも、大東市に最も被害が大きいとされるものが、市を南北に横断している生駒断層帯による直下型地震「生駒断層帯地震」で、震度7の揺れ※が発生すると想定されています。
南海トラフ巨大地震同様、ライフラインがほぼ使えなくなり、避難者数も約23,000人と同程度ですが、人的被害や建物被害は、南海トラフ巨大地震を大きく上回ると想定されています。
※平成23年の東日本大震災と同規模
項目 | 被害想定 | |
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人的被害 | 死者 | 445人 |
負傷者 | 1,264人 | |
ライフライン |
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建物被害 | 全壊 | 13,566棟 |
半壊 | 8,512棟 | |
避難者数 | 23,494人 |
海洋プレートが陸のプレートに沈み込み、境目でひずんだ陸のプレートを跳ね上げることで発生し、海水も同時に跳ね上げるため大規模な津波の原因になることがあります。
陸地上のプレート境界で発生します。地震の発生地点が地表の直下にあり、地震のエネルギーが地表に伝わるため、都市部などの人が多く住むエリアでは特に被害が大きくなります。
阪神淡路大震災や東日本大震災など、過去に起きた大きな災害の教訓から、行政が行う防災対策である「公助」だけでなく、自らの命は自分で守る「自助」や地域の安全は地域で守る「共助」を高めることが皆さんの生命を守る局面で最も重要と言われています。
大船渡市のAさん(60代女性)は、海岸で仕事中に津波を目視し、高台にあった自宅の2階に避難した。しかし、津波によって自宅が100メートル近く流され、倒壊した自宅に閉じ込められた。多くの住民が2時間以上救出活動に参加してくれて、なんとか救出されることができた。
内閣府『平成26年版防災白書』より抜粋
一人ひとりが、「自分の命は自分で守る」、「自分たちの地域は自分たちで守る」という考えを持ち、日頃から災害に備えておくことが防災の基本です。
防災マップを活用して、次のことを考えておきましょう。
想定される最大規模降雨情報を用いて36ページ以降の洪水ハザードマップを刷新しました。最大クラスの洪水などから命を守るため、避難行動につなげましょう。
5月末に市では避難所情報や避難経路検索などさまざまな災害情報をリアルタイムに確認できるアプリを開発しました。
災害の備えの一つとして必ずインストールしておきましょう。
まずはインストールしてみよう
スマートフォンの位置情報をオンにして使ってね
次は、避難訓練に参加して、防災力を高めよう!
災害時に行動することができますか?
どのように考え行動すべきかを知り体験しているかしていないかは、災害発生時における判断や行動に大きく影響します。
また、防災訓練の実施には学校・地域・家庭の連携が必要になるなど、「自助」、「共助」、「公助」の連携が不可欠です。
地域(自主防災組織※)が行う防災訓練などに積極的に参加して、災害対応力を高めましょう。訓練の日程などはお住まいの地域の自主防災組織や自治会に確認してください。
※自主防災組織…「自分の地域は自分たちで守る」という自覚、連帯感に基づき、自主的に結成する組織。災害による被害を予防し、軽減するために活動しています。(令和5年6月現在 市内51地区)
災害時に慌てないよう、今から準備しておきませんか?「車いすの避難が大変…」「避難所運営って誰がしてくれるんだろう…」など、今まで気が付かなかったことについて考えるきっかけになります。次に防災訓練参加者の気付きの一例を紹介します。
避難したみなさん自身で、物資の配布や清掃活動、配慮が必要な人への対応など、助け合って運営します。
避難所になる市内8つの中学校体育館に順次エアコンを設置しています。
地域の人との関わりが増え、災害時に支援してもらいやすくなったとの声も!
地域の防災訓練など、老若男女問わず参加しています。今年度は子育て世代を対象とした宿泊型の防災訓練を予定しています。
市がお手伝いするので、仮の災害情報をアプリに取り入れて実践に近い訓練ができます。アプリの使い方も同時に学べます。