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家庭教育支援事業について
背景
共働き世帯やひとり親世帯の増加といった家族形態の変容や、相対的貧困率の上昇に見られるような経済的な問題などにより、家庭生活に余裕のない家庭が増えつつある。
また、急激な都市化や核家族化などに伴う地域社会のつながりの希薄化を背景として、保護者が子育ての悩みや不安を抱えたまま、相談する相手がいなくて地域で孤立しがちな状況にあることなどが指摘されるなど、社会全体での家庭教育力の向上に向けた支援の必要性が高まっている。
目的
子どもの健やかな育ちの基盤であり、すべての教育の出発点である家庭において、保護者が安心して子育ておよび教育を行うための支援(家庭教育支援)を行うことにより、家庭における教育力の向上を促進する。
学校、家庭および地域社会でそれぞれの教育の役割を十分に果たしながら相互に連携し、調和のとれた教育を実現し、子どもの健やかな成長に必要な教育環境の充実を図る。
事業概要
行政等の関係機関や専門家、地域人材等で構成する家庭教育支援チームを教育委員会事務局に設置し、小学校児童保護者を対象に家庭教育に関する情報や学習機会等の提供を行う。
また、孤立しがちな保護者や教育への関心が低い家庭等の個別訪問を行い、コミュニケーションを図り、信頼関係を構築し、保護者の子育てに対する理解を深めるとともに悩みの軽減につなげる支援活動を実施する。
内容
1 子育てに関する状況把握調査の実施
- 公立小学校の1年生と4年生のいるご家庭を対象に、子育てに関する状況把握調査を実施
- 小学1年生の家庭は4月下旬ごろ、小学4年生の家庭は10月上旬ごろに「つぼみ」のチーム員がご家庭のポストに調査票を投函
2 公立小学校1年生のアウトリーチ活動の実施
- 公立小学校の1年生がいるすべての家庭の状況把握調査の回答に応じて、家庭訪問または電話連絡を実施(未回収の家庭は、家庭訪問をいたします)
- 家庭訪問については、「つぼみ」のチーム員が5月下旬から6月末日までに訪問
<家庭訪問の様子>
3 気軽につどうことができる「いくカフェ」の開催
- 学校や地域のイベントと協力・連携するなど地域の特色を生かしながら、全小学校区で開催
- 保護者が気軽に子育てについてなどを話すことができ、ほっと一息つける場所や家庭教育に関する学習機会の提供
<いくカフェの様子>
4 子育て講演会の開催
- 家庭教育の普及啓発を図るため、広く市民を対象とした講演会を開催
<子育て講演会の様子>