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餃子一品主義の名店「丸正餃子店」

記事ID:0034685 更新日:2022年3月29日更新 印刷ページ表示

#だいとうしんぶん #餃子 #住道駅

丸正TOP
住道駅の広場から橋を渡り、飲食店街を通り抜け、交差点を右折。緩やかな坂を上ると交差点の近くに風格漂う小さな餃子屋さんに約10分でたどり着いた。

言わずと知れた名店、丸正餃子店だ。1969年に創業し、餃子1本で勝負し続けて今年で52年目。餃子をリズミカルに焼き続けてきた74歳の大将が22歳の頃から営業している。創業当時から予約必須の人気店ということもあり、食べログユーザーから高い評価を集めた百店が選出される「餃子百名店」2019・2021と、食べログ大阪府餃子ランキング第1位に輝いている。

丸正横から
小さな厨房には数名の店員が立ち並び、脇目もふらずに餃子を包んでいた。取材に訪れたのは土曜日の夜7時、店内の座席は私たちが座ると満席になった。私が素早く正確に餃子を包んでいる様子に見とれていると、名物の餃子がやってきた。あっさりしているが餃子としての食べごたえはあり、次々と口に運びたくなる。とても美味しい。

餃子

丸正の餃子には3つの特徴がある。

1つ目に一口で食べられるサイズ感である。小ぶりなサイズなので女性でも食べやすく、テンポよく食べ進めることが出来た。取材に応じてくれた青木さんが、「うちのはやめられない、とまらない餃子になっているんですよ。」と言っていたが、本当にその通り。いつの間にか完食していた。

2つ目に野菜がたくさん入っていることである。「普通はたねにキャベツを使いますが、白菜のほうが美味しく仕上がるので白菜を入れています。」実際に私も、みずみずしいという印象を受けた。ところが水分の多い具材を使用する場合には、皮がふやけないように注意しなければならない。

実は丸正の餃子の皮はとても薄い。これが3つ目の特徴である。最初に口に入れたときに、注文していた3人前すべてを食べ切れると確信した。その秘密は皮の薄さにあったのだ。もっとも、これには代償も伴う。白菜は水分が多く、回りが早いので約30分経つと包んだ餃子を廃棄にしなければならない。それでもリスクをものともせず、丸正は皮の薄い餃子にこだわり続けている。

店内

様々な賞を受賞している丸正餃子店。「受賞することは、すごく嬉しいです。でも、小さなお子さんに美味しいと言ってもらうことが一番、嬉しいですね。」と青木さん。子どもにも人気の丸正餃子店。地元の人も多く足を運ぶが、遠方からのお客さんも多いそう。
また、メニューは餃子と瓶ビールのみ。お客さんは“餃子”を食べにきているのだと感じた。

アルバイトをしている同年代の女性に話を聞いたところ、「みんな仲が良く、働くことが楽しいです。やっぱりここの餃子が一番おいしいですね。」と笑顔で答えてくれた。

店内2

現在の販売チャネルは、店内飲食・お持ち帰り・ネットストア・ふるさと納税となっているので、ぜひ一度味わっていただきたい。
気さくで温かみに溢れていて、また訪れたくなる素敵なお店だった。記事を書いている最中、また食べたくなってきたので、もう一度足を運ぼうと思う。

丸正餃子店


住所:大東市三住町1-35
アクセス:住道駅から徒歩10分
営業時間:16時から25時まで(水曜定休日)※要予約
電話:072-872-0776

取材:大阪産業大学 経営学部 商学科 鈴木ゼミ 島埼恵利加