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『飯盛城跡』が国史跡に指定されました
~ 天下人・三好長慶の居城が、国史跡に指定!! ~
(飯盛城跡全景(北西から))
大東市と四條畷市は平成28年度より共同で「飯盛城跡」の歴史的価値を明らかにするため総合調査を実施し、令和2年度に国に対して「飯盛城跡」の国史跡指定について意見具申を行いました。
これを受けて、令和3年6月18日に開催された国の文化審議会において「飯盛城跡」を国史跡に指定するよう文部科学大臣に答申されました。
令和3年10月11日の官報掲示により「飯盛城跡」が正式に国史跡に指定され、大東市に初の国史跡が誕生しました。
市長のコメント
本日の官報告示により、「飯盛城跡」が国史跡に指定されました。
三好長慶の居城として有名な「飯盛城跡」は戦国時代という激動の時代に築かれた城であり、歴史の転換点を体現する貴重な遺跡であります。今年は本市の市制施行65周年、来年は三好長慶生誕500周年記念の年にあたり、そのようなときに、この貴重な遺跡が国史跡指定となりましたこと、感慨無量でございます。
今回の「飯盛城跡」の国史跡指定により、大東市がより一層注目を集めることになります。今後は飯盛城跡の保護・継承に尽力するとともに、歴史的・観光的な魅力を積極的に発信し、市民の皆さまはもとより、遠方からお越しになる皆さまにも「飯盛城跡」を通して戦国時代を体感し、楽しんでいただけるような取組を進めてまいります。今後とも本市の取組にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
大東市長 東坂浩一
専門委員会会長のコメント
大阪府下における中世山城の国史跡指定は、南河内郡千早赤阪村の千早城跡・楠木城跡(上赤阪城跡)・赤阪城跡、河内長野市の烏帽子形城に次ぐものです。
しかし、千早城等は昭和9年、福島県の霊山(北畠顕家の居城)や神奈川県の稲村ヶ崎(新田義貞徒渉伝説地)等と同様、南朝顕彰を目的に指定されたもので、厳密な測量・分布・発掘調査による歴史的検証を経た中世山城の指定は飯盛城跡が最初となります。全体像がほぼ明らかになった飯盛城跡は、天下人に先駆けた三好長慶の先進性や先駆的業績を具体的に示します。
これまでもハイキング・コースとして訪問者は多くありましたが、今後は戦国時代末期を体感できる遺跡として整備されることが期待されます。
飯盛城跡の調査研究に関する専門委員会 会長 上原眞人
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